《MUMEI》 そして俺等は学校についた。 私立と言うだけの事はあり、TVで出てくるようなお坊っちゃま、お嬢様学校のような豪華で大きな校舎だ。 櫻井神父の紹介があったからといって俺等の様な孤児が行けたのは奇跡と言って良いだろう。 祐「んじゃ、また後でな」 祐騎がAクラスの教室の前で言った。 輝「うん。いつもの場所で待ってるね」 祐「あぁ」 そう言って軽く手を上げた祐騎は奥のSクラスに続く別館の渡り廊下にカードを差し込んで入って言った。 Sクラスになると、1人ひとりに『メンバーカード』が与えられる。 更にメンバーカードで入った奥には指紋認証と顔認証、声認証をしてやっと別館のSクラスに入れると祐騎に教えられた。 もちろん、Sクラスに入れるのはほんの一握りの人間で、頭脳、運動神経共に完璧な人だけがSクラスに入れた。 でも、なんでこんなに厳重なのかは秘密らしく、同じ学校の……それも、Sクラスの次に良いAクラスの俺でも話せない様だった。 そして、授業はAの俺等より1時間長いのでその間、俺は近くの『穴場』で待っているのが日課だった。 前へ |
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