《MUMEI》
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俺たちは何故か、小さい頃から剣術の稽古を受けさせられていた。
剣道でも、フェンシングでもなく、実戦的な剣術を。
俺たちの親の趣向かも知れないけど
俺たちは、ワケも分からないままに毎日練習してた
そして数年後には陸上をやらせられて。
…小学校二、三年の頃だったかな
昼休みに競争することになったんだ
『まけないからなっ!』
俺を睨む隆之を睨み返して
『よーい。ス…たかゆきっ!!』
フライングした隆之の背中にキレた
中学に入って、意味もなくバレーボールを始めて、
俺と隆之は、県選抜に選ばれるまでになってた。
いつも側に、隆之が居た気がする
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「そういわれればお前…」
「え?」
隆之が俺の顔を覗き込む
「俺の思い出には…どれを取ってもたかゆ………ん゙?!!」
「………。…あ〜…ゴメンな。3才の時からの想いが………」
《ん゙?!!》の瞬間何があったかは
…御想像にお任せします………
「なあ」
「…なんだよ馬鹿」
ビニール袋の有る椅子の隣に座る隆之を睨んだ
「年越し…此所にいて良いか?」
………
「お前が良いなら…な」
最近は、発見が多くて…
頭ん中がぐちゃぐちゃ、だ…
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