《MUMEI》 「…」 コートには、 1人呆然とスコアを見つめる千葉がいた。 『聖龍高校 25:22 海南高校』 『後半 12:26』 (3点差…あと18分か…) 「始まんぞ。」 「…」 「千葉ッ!!」 「ふぅ…」 軽くため息をつく千葉。 「…行こうか。」 そして自軍側コートへ。 ボールは聖龍からである。 桜井がボールを受け取り、 試合が再開しようとしていた。 (面倒な展開だな…) 桜井の表情からは余裕がなくなっていた。 (栄二がいねえとこれまでみたいな展開は望めないだろ… 伏線もパーだ。 頼むから… 邪魔だけはすんじゃね〜ぞ…?) 「ピッ!!」 審判の笛が鳴り、 再び時計が動き出す。 …………… 海南ベンチ。 「…」 (ダメだな… 今は何言っても聞きそうにない。 事の重大さがわかんのはもうしばらく後だな。 …ったく、 面倒な年頃の奴らだよ。) 前へ |次へ |
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