《MUMEI》

キュキュッ!!



(こいつら…)













……………













観客席。


ザワザワ…


「…おかしい。」


ザワザワ…


「何が?」


ザワザワ…


「聖龍のパス回しが早まってんのに攻め切れてないじゃないすか。」


ザワザワ…


「あぁ…そんなことか。」


ザワザワ…


「そんなことって…
クロさんわかってんすか?」


ザワザワ…


「海南のディフェンスが良くなってるからでしょ。」


ザワザワ…


「えっ…」


ザワザワ…


「問題はポスト。


あんだけアクティブに動いてる中で1人だけ付いていけてない。


セットプレーが始まってから1回動いただけで後は位置どりに撤してる。


ポストの動きとしてはありっちゃありなんだけど、


他のフィールダーが望むプレーではないみたいね。


特に桜井。


プレー自体は相変わらずキレがあるんだけど、


若干やりずらそうに見える。


結果的に海南はポストの警戒を弱めれるから、


その分マークマンに集中できてる。」


ザワザワ…


「じゃあ…」


ザワザワ…


「今追い詰められてんのは聖龍。


海南があんだけのディフェンスができるのであれば、


3点差はひっくり返るかもね。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫