《MUMEI》

 
土曜日


「高人ー」

「おう」

「わりぃな、今日付き合ってもらって」

「別にいいケド何するんだ?」

「ちょっと買い物」



俺達は近くのショッピングセンターに来た。
裕也と出かけるのも久しぶりだな…

「つかさ、何買うの?」

「うん…誕生日プレゼント」

「あぁ、由美の誕プレか」

そーいや明後日由美の誕生日だったな。

「俺だけじゃ選べなくってさ〜」

「それで、何か欲しいものとかあんの?由美」

「いやー…由美に聞いたらさ、
『そんなっ良いよプレゼントなんてっ///』
だってさ〜」

「へぇー…」

「ホント性格いいよな由美イ
まぁ俺はそこに惚れたんだケド♪」

「はいはい」

ホント仲いいよなこいつら……

「…で、結局どーすんの?」

「うーん…」


「じゃあ何かお揃いのものとかは?」

「あっそれいい!
何にしよっかなぁ♪」


楽しそうだなー…
本気で由美が好きなんだ。


「よしっ、これにしよう」

そういって裕也が持って来たのは
ピンクの可愛い携帯ストラップだった。

「なぁなぁっ、どう??」

「か…可愛いんだケド
それを祐弥がつけるのか…?」

「えっ、あ
い…いんだよ!
これは由美と一緒って証なの!」

「…はぁ」

結局それにして、買い物は終了。


「…っともうこんな時間か」

「お…ホントだ」

「んじゃオレ帰るわ、またな…
‥高人」

「ん?」

「あ…いややっぱ何でもない」

「?
そうか。じゃあデート楽しんでこいよ!」

「おう!」



 

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