《MUMEI》

「はぁ……はぁ……」



(1点…差…)



「はぁ……はぁ……」



(ようやくここまで…)



「1本行くぞッ!!!!!!」



(見てますか…?)



「おぅッ!!!!!!」



(恭介さん…)



大歓声は、


千葉の耳には届いていなかった。















……………















(あの時…


俺の後ろにはいつも不思議な安心感があって…


俺はいつも…


決して見えないあなたの背中に憧れてました…


俺は今…


あなたの目にはどう映ってるんでしょう…?


少しは…


頼もしく…


見えてるといいんすけど…)














……………















(…見えてるよばーか。)














……………















キュキュッ!!



「和也見ろッ!!!!!」



(え…)



ヒュッ…!!



桜井にパスを出した二ノ宮。


気付いた時は、


もう止めることができなかった。

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