《MUMEI》

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「アッ…イャッ…ハッ…ウ…ン」
大袈裟に喘ぐ私(勿論、演技)



「可愛いよ、愛紗…ハッ…ウッ…凄くいい…君の身体…」



男〜佐伯(さえき)はそう言って、私の中で果てた。



…あ〜やっと終わった。それが私のいつもの感想…



佐伯はまだ、満足しないのか、私の胸に顔を近付けて、吸ったり揉んだりしている。


部屋に流れる、マライア・キャリーの『恋人達のクリスマス』を聴きながら〜部屋の隅にある、キラキラ光るツリーを眺めていた。


…今頃の時期って、何処のラブホも同じような飾り付けだな…



一昨日の敦(あつし)とのラブホもそうだったし…



そんな事、考えてたら、佐伯のヤツ…二回目始めてしまった。
あ〜失敗した…。


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