《MUMEI》

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「愛紗先輩〜。」


「……」


ニコニコ笑って、話かける留王を、無視して、絵を描く愛紗…


放課後の美術室で、部活動中の二人。


「せ・ん・ぱ・い?」


「何の用?」


「僕…愛紗先輩に、頼みたい事があって…。」


「…断る。」


「まだ、僕〜何も言ってません(笑)」


「…断る。」


不意に留王が、愛紗の絵筆を取り上げた。


「ちょ…何すんのよ!返して…」


「やっと、僕の方を見てくれたね。」
留王は、ニッコリ笑った。


「う…」
気まずい、愛紗。


「なんか、嫌われてます?僕…」


「……」


「愛紗先輩…絵のモデルになってくれますか?」


「なんで、私が…」


「や、一目見た時から、インスピレーション湧いたんですよね。」


…はあ?勘弁してよ。何のインスピレーションですか?悪女ってか?(笑)


「じゃ、そゆ事で明日から、頼みましたよ。」


「え?ちょっと、ちょっと〜!」
思わず、ザ、タッチのツッコミを入れる愛紗だった(古っ)


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