《MUMEI》

.


う…部活行きたくない〜。


サボろかな?…うん。そうしよう、佐伯、暇かな?


佐伯にメールを打ち、返事を待っていると〜携帯が鳴る。


「愛紗?ど〜した?」
佐伯だ。


「うん、今から会わない…って、ちょっと…」


いきなり、敦に携帯を奪われた。


「もしもし…愛紗?」


佐伯の声が聞こえる、敦は携帯の電源を切った。


愛紗の右腕を掴み、無言で美術準備室へ入る。


…カチャリ、鍵を掛ける音が響いた。


「ちょっと、敦〜ど〜したのよ?」


「愛紗…俺…」


「??」


「誰にも、渡したくない〜愛紗の事を、愛紗が…愛紗だけが、好きで…お前も…俺だけの物になってくれ、頼む…愛紗。」


「……」


「敦、ど〜したのよ、今まで そんな事言わなかったのに〜?」


「伊東のヤツのモデルするんだって?」


「あ、それは…留王が勝手に…。」


「ふ〜ん、留王ね。」


「敦〜なんか今日、変だよ?私、帰るね。」


鍵に手を伸ばそうとした瞬間…


後ろから敦に抱き締められた。


ガタガタ、ガタ〜ン!!いきなり、押し倒されて 敦が上に乗っかってくる。


「や〜敦、止めて。やだよ〜こんなの…」


愛紗の声など、聞こえないのか、敦は〜次々に服を脱がして愛撫していく。


「嫌…止めて…敦…お願い…」


愛紗の中で…悪夢がフラッシュバックした。


「嫌ーーっ!!」


ガタガタと震えだす、愛紗。


その様子に、ハッと我に帰る敦。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫