《MUMEI》

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「…いいのかな?私、許されるかな?…留王は…受け入れてくれるかな?…」


「愛紗〜振られてこい、振られたら〜慰めてやるから(笑)」
佐伯は、そう言って笑った。


「ひどっ…佐伯〜S発言!(笑)」


「好きな人いるって、言ってたから〜振られるよ、多分…」


「うん…でも、愛紗が前に進めるだろ?初告白してこい!骨は拾ってやるから。」


…うっ…やっぱ砕け散るのね…。


佐伯に背中を押されて、その気になった私である。


次の日の放課後…


私は、美術室でドキドキしながら、留王を待った。


でも、いつまで待っても、留王は来なかった。


「……」
嫌われたかな…?。


私は、意を決して留王の教室へ向かった。


「あの…伊東留王くんは、いますか?」
傍にいた、女生徒に聞いた。


「あ、伊東くんなら〜休みです、昨日入院したそうですよ。」


「え?入院…。」


私は、先生に入院先の病院を聞いた。


次の日…


「あの〜すみません、伊東留王くんの病室は何号室ですか?」
病院の廊下で、看護師さんに尋ねた。


「あ、昨日運ばれた方ね〜301号室ですよ。」


「ありがとうございます。」
お礼を言って、歩き出す。


「ここだ…名前がある。」
私はドアをノックした。


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