《MUMEI》

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…好きな人に想いが通じる事が、こんなに嬉しいなんて…。


「留王…大好き。」


「うん、僕も…ところで、愛紗〜そのサングラスは?や、似合ってるから良いけどさ。」


「う…その…」


「ぷっ…くっく…」
サングラスを外した私を見て、留王は笑い転げた。


「ヒドッ…、留王なんて…嫌い!」


「あっ…ごめん、愛紗。」


「ベ〜ッだ!」
舌を出して、瞼を腫らした私が笑った。


つられて、留王も楽しそうに笑った。


あれから、毎日留王のお見舞いへ行ってる。


佐伯に、電話したら〜自分の事のように、喜んでくれた。


佐伯の奥さんも、少しずつ回復に向いているそうだ。


穏やかで、幸せな日々。


ただ、心配事が1つ。留王の身体の事〜心臓はかなり悪いようだ。


「心配ないよ。」
と留王は言うけど…。


私は、凄く不安なんだ。私の愛は空回りするから…大丈夫だよね…ね…神様?…私から…留王を…奪わないでね


…やっと…愛する気持ちを…教えてくれた…大切な人なんだ…。


だから…お願いします…。
私は、心の中で祈った


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