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《MUMEI》 ｢ビーｯ!!｣ 再び会場にブザーが鳴り響く。 ｢ありがとうございましたｯ!!｣ 赤高･秀皇、 両校のアップ時間は終了し、 会場では女子の準決勝第二試合が始まろうとしていた。 赤高はコートを去り、 一時観客席へと戻る。 …………… ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢っし｡好調は持続中｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢試合になりゃわかんね〜だろ｡ 油断禁物｡ 舐めてかかれる相手じゃね〜んだし｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢わかってますよ｡ 気持ちの継続ができてるって意味です｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢生意気だな…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… 観客席に戻ったクロたち。 選手たちはユニフォームに着替え、 試合の準備に取り掛かる。 ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢ミーティング｡ ちょっと長めに取りたいから着替えたらすぐ降りて｡ ロビー集合ね｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢う〜っす｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢小太郎!! あんま好き勝手やってると怒られるよ!!｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢は？｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢ヤマトくんと恭介くんまでアップに連れてくとかそういうの嫌なの!!｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢あ〜｡ まぁちょっと度は過ぎたかもしんないけどさ､ 村木に別のことやらせてる間こいつらの相手できるキーパーいなくて…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢だとしてもｯ!!｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢わかったわかった… 今回だけだから｡ あんま怒んなよ｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢もうｯ…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢んじゃ…僕行くから｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢小太郎!!｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢ん〜？｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢負けんなよ!!｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢…おぅ｡｣ 前へ |次へ |
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