《MUMEI》
催眠療法詐欺
「ごぉッ!!」



ワーワーッ!!



「よんッ!!」



ワーワーッ!!



「さんッ!!



ワーワーッ!!



「にぃッ!!」



ワーワーッ!!



「いちッ!!」















「ビーッ!!」















ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!














……………















女子の準決勝。


第二試合終了を告げるブザーが鳴る。















……………















観客席。



ワーワーッ!!



「…次が今日の最終試合か。」



ワーワーッ!!



「勝って欲しいもんだな。」



ワーワーッ!!



「というか勝つんです!!」



ワーワーッ!!



「元気だなクロの彼女は…」



ワーワーッ!!



「藤田にとっても母校っすからね。


クロ抜きにしても応援したい気持ちはあると思いますよ。


不和さんたちも海南に対しては似たような感覚だったでしょ?」



ワーワーッ!!



「まーな。」



ワーワーッ!!



「おっ。来た来た。」



ワーワーッ!!















……………















試合をしていた両チームはベンチから荷物をどける。


勝者と敗者。


それは表情を見れば一目でわかった。


選手だけでなく、


応援陣も同様。


コートではモップ掛けが行われ、


ロビーから体育館へと続く2つのドアが開く。















……………













ワーワーッ!!



「ふぅ…」



ワーワーッ!!



「すげ〜人。
こっちから見るとまた格別だな。」



ワーワーッ!!



「これが…準決の舞台…か。」

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