《MUMEI》

恭司による苛烈で過激な授業が幕を閉じる。



「赤崎さんっ」
張りのある声が廊下に澄み渡る。

「どうした、桐沢」
さっきまでとは打って変わって、くたびれた低い声で返事をする恭司。

「今日は珍しく延長なしですかー?」
「まぁ、延長してもみんなが疲れるだけだろう」
「ですよねー」
「ですよねーってなんだよ、ですよねーって」

「今日はお忙しいんですか?」
「まぁ、お前にも一頑張りしてもらうことが出来たな」

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫