《MUMEI》 夢の世界3ー3グレイトハーツ 旧基地 地下10階 「あのボロ屋の下がこんな近未来的基地とはな。こんな誰にも見つからなさそうで立派なのに、どうしてすてたんだ?」ボロ屋というのは基地を隠す為に作ったその名の通りのボロ屋である 「年一で探索が入るからよ。これほど立派な所が最初に見つかったら他は流石にないと思うでしょ。」 「確かにそうだが…(汗)」 「紅櫻君に頼んでロストチルドレンズのネットにここの情報を落としてもらったからそろそろ…。」 「日畑さん、侵入者です。現在緊急用の隠し階段を使ってこちらに向かっています。」紅櫻が大声で言う。 「全トラップ起動して。」 「了解、トラップオールオン」 「よし、これでここにくるまでにほぼ全滅するでしょ。」 「そういえばさ、死んでもなんで生き返るんだ?」 「それは霊だもの死ぬはずがないじゃない。動かないのは、仮死状態みたいになってるだけ。」 「恐ろしいな、だって痛みはあるんだろっ」 「まぁね。」 「堕天使、ハイペースでこちらに向かっています。現在B8階。」 「!!、思ったよりも早いわね。」 ドンッ 上の階で大きな音がする。 「もう上の階に来たようね。全員戦闘及び撤退体制」 そのときだった… ボガーンと天井を突き破る音が鳴り一人の少女が現れた。少女の両手には双剣… その双剣だけでここにきたかと思うと、恐縮しそうになる。 「全員、敵の動きを封じ、脱出用ポッドに乗り込みなさい『グレネード』」 日畑は仲間に指示し、堕天使めがけてグレネードを投げつける。 「『リフレクモード』」 「よし、いける。『RPG』」 堕天使、湯野の居る爆風の中にRPG(ロケットランチャー)をぶち込む、 「くっ……。」 「時限爆弾5分にセット完了。」 「チェックメイトね。起動して じゃあね、これで当分は」 少女は身を沈める。 日畑は何かな攻撃だと思い銃を構える。 だが少女は攻撃をせず、高くジャンプをした。 現実世界ではアリエッティな事だがこの世界ではありえる。 少女は残り5分の少ない時間で仲間の救出をはかる。 武野はたった数分の激しい戦闘にいまだにボケっと驚き、口を開ける。 「武野君、さっさと来ないとおいてくわよ。」 武野は日畑に引っ張られ、ポッドに乗った。ハッチは自動で閉じ、基地を離れる。 湯野は仲間全員の救出に成功したのだが自分が逃げ遅れ、堕天使の如く、燃え盛る赤き炎の中へ堕ちてった。 前へ |
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