《MUMEI》 天雷風山学園4ー2<教室> 「えー、HiDS?ヤダっ絶対にお断りだ。」 「でも頼むよ、2対2の勝負でパートナーが居なくても絶対だからさ。しかもいなかったらあとであの先生に…」金慈と高摩は話していた。話の内容は高摩が勉強している分野の『HiDS』だ。 「えーでも」 「頼む!!」高摩は明後日行われるHiDSのチーム対抗実技テストに出てくれないかと頼んでいた。 「でも」 「だってさもう人、一人も残っていないらしいんだ。ここは親友の頼みとしてさっ。お前、昔やってただろ今はもうやめたみたいだけど」 「…」 「もしやってくれたら超能力分野の主任にNCTの再検査頼んでやっから、俺なんかあの先生と仲良くて」 「…。余り期待はすんな」 「ありがとう!!じゃあ今日、明日とSPの仕事無いから放課後から練習な」 「わっわかった(トラウマって程でも無いけどなんか少し恐怖心が残っているな)」 金慈は小6から中2のときまでHiDSの競技をしていたのだが、中2の市中総体のときに大怪我をして以来やんなくなったのだ。 まぁもっと危険なSBとEBをやっている訳だが…。 高摩とは小学校は一緒だったのだが中学校が違かったから金慈の怪我のことは知らない 放課後 <HiDS練習場> 「どうだっ?ひさしぶりに装着してみた感想は?」 「(へぇー頭にこんなの付いたんだ?!俺の怪我があったからかな?…けどこれならっ!)」 「おーい金慈ぃ〜?」無反応な金慈に問う。 数秒後、金慈は自分の世界から戻ってきた。 「おっおう、あのさこの頭のやつっていつから付いたんだ?」 「俺がやり始めたときにはあったけど…もしかして前は付いてなかったのか?」 「まあな」 「危ないな。よし、じゃあ始めるか」 「ああ、こいっ高摩!!」 HiDSには様々なボディの種類があり人それぞれで違う。 なんの触角も付いていないシンプルなものからナントカ宇宙戦隊みたいなハデハデ、ピカピカなものまであって金慈はどちらかというとまぁまぁシンプル超金ピカで一方、シンプルが似合いそうな高摩は顔に似合わずハデなボディだった。 HiDSの形式はポイントマッチで100ポイントの勝負。 HiDSはとにかく相手のポイントがなくなるまで戦えばいい SBやEBのバトルもそんな感じだ。 二人は同時に空へと飛び上がる。 「どうぞそっちから」金慈は言う。 「行くぞっ」高摩は一直線に真っすぐ金慈に斬りかかる。 金慈は軽く避けた 「そこだ」高摩は避けられることを計算して武器を競技用の銃に切り替え撃った。 「甘いな、撃つのが少し遅い」 弾丸は金慈には当たっていなかった弾丸が当たる寸前に手で振り払ったからだ。 なみの身体能力じゃない 高摩は驚き口を開いた。 「(弾丸を手で振り払った?!)なら」高摩は急上昇しジェットコースターのように急降下しながら両手銃で攻撃する。 さすがに金慈は攻撃を受けた。 「やるな」 「まあな、けど今の攻撃必殺なんだけどな。」 「『タカ』がか?」高摩がした技の名称である 「ああ、だからこれをする。」 高摩は高速で回転しながら金慈に向かう。 「それじゃあダメだ」 金慈は空中で大きくバク宙してそこから高速で円を大きくから小さく書くように回転しながら高摩に突撃し、二人の竜巻がぶつかり合った。 すると金慈の竜巻が高摩の竜巻を貫き高摩に命中した。 <HiDS練習場 男子更衣室> 「しっかし金慈のトルネードスピア強いな」 「いや全然だってあの技、俺が編み出した技だし」 「えっ!あの技金慈が?!」 「ああ、そうだけど?」 「まじかよ。俺、とんでもない化け物をパートナーにしてしまったようだ」 「化け物って…」 「あっそうだこれから晩飯食いにいかないか?」 「いいぜ、腹減ったし」 前へ |次へ |
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