《MUMEI》

『ちょっと。あんた織姫とか言われて調子のってんじゃないわよっ!』

キツく睨んだギャルを見て織ちゃんは、

『えっと・・・・花子ちゃんだっけ?』

「花子・・・?」

可憐とかいってなかったっけ?

『なっなんであんたっ可憐よ!アタシは可憐!花子なんて呼ばないで!!』

かなりキレたギャルがよりいっそう睨む。

その時後ろからチャラ男が言った一言で事件は悪化。

『花山とは幼稚園一緒だけど、ギャルになりすぎてて気づかなかった〜お前、花子じゃん!は・な・や・ま・は・な・こ!』

『ちょっ・・・アタシ知らないわよ!あんたなんか知らない!あたしは花子じゃない!』

かなり焦りだした花山可憐。

そんな時、隣にいる織ちゃんから笑い声がした。

それは小さかったから多分俺にしか聞えていない。けど、確かに聞こえた。

織ちゃんの笑い声が。

織ちゃんをじっとみてると、織ちゃんが口を開いた。

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