《MUMEI》 爆弾男2-1惟は家でテレビのニュースを見ていた。(午後六時) 「えー、次のニュースです。大空市で起きている連続爆破事件が今日で、28件に上り、犯人は依然、逃走中です。」 「ふーん、物騒な話・・・」 トゥルルル トゥルルル 「はい。暁ですが。」 「あ、惟?」 「葵李?」 「うん。ねえ今ひま?奈帆(なほ)と楓もよんで、遊ばない?」 大木(おおき)奈帆と一ノ瀬(いちのせ)楓は惟と葵李のクラスメートだ。 「いいよ。どこで?」 「うーんと、まずは私の寮に集合ってことで。」 「OK、すぐに行く。」 ガチャ 惟は電話を切り、用意をして外に出た。そして、携帯をいじった。すると、惟の目の前にエアーボードが現れる。惟はそれに乗り、葵李の寮に向かって行った。 ・・・ 「ついた。」惟はインターホンを押した。 「はーい。」 「葵李?来たよ。」 「遅い!!」 「ごめん。」 「もう二人とも来てるよ。」 「だから、ごめんって。」 「ふう、まあいいや、入って。」 「うん。お邪魔しまーす。」 「遅いよ〜惟。」と言ったのは奈帆と楓だ。 「ごめんごめん。」 「まあいいや。それより何する・・・。」 ズガーン 突然、外で爆発が起こった。 「な、何!?」 四人は外を見た。 遠くの方で火の手が上がっていた。 「楓、何か見える?」 奈帆が言った。 「楓の超能力って超視だっけ?」 葵李が尋ねた。 「そうだよ。障害がなければどこまでも見ることの出来る視力。えーと、なんか、高校生くらいの人がいろんなトコに爆弾を・・・あっ。」 突然、部屋の電気が消えた。 「発電所が爆発してる。」 「ウッソー!!」 「どうする?」惟が言った。 「え?」 「私たちで解決しない?ってこと。」 「良いね!!」 と、真っ先に言ったのは葵李だ。 「行こう」 「急ごう 」 奈帆と楓も賛成する。 四人は葵李の寮を飛び出し発電所に向かって行った。 前へ |次へ |
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