《MUMEI》 一日目、出逢いんぁー、今日からバイトかぁ…。だっるいなぁ…。でも、千鶴と同じバイト先で働きたかったし、ちょうどいいっちゃあちょうどいいけど…。 俺はふらふらと洗面所に向かう。鏡をみれば、パッとしない自分の顔が目に入る。 「瑞季、早く準備していきなさーい?」 洗面所でだらだらと歯を磨いていれば姉貴が言う。 「わぁーってるよ。ちゃんと遅刻せずいくってば」 俺は準備を終わらせて、鞄に財布と手帳。ポケットに携帯と煙草を入れて外に出る。 「うわっ、さっび…」 12月の始め。寒さの厳しくなる時期。俺は、新しいバイト先に心踊らせながら家を出た。 前へ |次へ |
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