《MUMEI》

ぼんやりとその小瓶
を見ていると、相模
原父が目の前でソレ
を振って見せる。

『さあ、麻木先生。
素直になれるお薬で
すよ。』


『??』

…何?お薬?嫌な予
感しかしない。

相模原父は、小瓶の
蓋を開けた。蓋の裏
には、綿棒の様な物
がついていて、瓶の
中の液体がたっぷり
と染み込んでいる。

ソレを俺に見せ付け
るように、ゆっくり
と俺の胸へと近付け
る。

身の危険を感じて逃
げようと足掻く俺の
躯をやんわりと二本
の腕が制した。

『センセ〜怖がら無
くても大丈夫だよ』

剛史が、笑いながら
俺の乱れた髪を撫で
る。

『ひゃ…ンン…』

『ああ、冷たいです
か?フフッ…大丈夫
ですよ、直ぐに良く
て堪らなくなります
からね。』

相模原父は、綿棒に
染み込んだ液体を丁
寧に胸の突起や、そ
の周辺に何度も瓶に
浸けて塗り込む。

暫くすると、塗り込
まれた場所がじんわ
りと熱くなりジンジン
と疼き出した。

気を紛らわそうと躯
をモゾモゾとするのを
二人は見逃さず、素
早く両胸の突起にロ
ーターを押し付ける

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