《MUMEI》
ゴッドサイキッカー3-1
「おーい、悠(ゆう)〜。」
夜斬(やざき)悠(ゆう)は振り返った。
「ん?銀夜(ぎんや)、どうした?」
「どうした?って今日はSPの仕事だろ?」千羽(せんば)銀夜が言った。
「だからどうした?」
「一緒に行こうぜ。」
「お前、そのために俺のこと30分も待ってたのか。」
「悪いか?」
「お前はガキか?一人で行けばいいだろ。」
「うわ〜夜斬さん。待っててくれた人にその言葉?なあその言葉?」
「あ〜うるさいうるさい。ほら、行くなら早く行くぞ。」
「おう。」

「はー、なんか面白い事ないっかな〜。」惟は背伸びをした。
「良い男が出たり?」
「それは葵李にとっての良い事でしょ。」
「へへ。」
「まったく・・・。」
ドン
「いった〜、あっ、すいません。」
「いてて、あっ、悪りぃ。」
「惟、大丈夫?」
「銀夜、大丈夫か?」
「うん、大丈夫。」
「大丈夫だ。」
二人は立ち上がった。
「すいません、よそ見して
て。」
「俺の方こそ、前見てなかったから。」
「まったく・・・仕方ね〜な銀夜は・・・。」
「うるせえ。あっ、もうこんな時間だ。」
「銀夜、お前がチンタラしてっからだぞ。」
「へいへい。ほら行くぞ。」
「ああ。」
「おっと、ぶつかって悪かったな、俺ら時間だから行くわ。ほんじゃな。」
悠と銀夜は走って行った。
「何?あの二人は・・・ 。漫才師?」
「さあ、それよりも早く行かないと漫画売り切れるよ。」
「うわっ、ほんとだ。サイキック少女ミキ、売り切れちゃう。」
「早く行こ。」
「うん。」

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