《MUMEI》
「オース、じろー」
「ああ!おはよう」
七生だ。焦った。
昨日の衝撃のせいでかなり不自然な態度に!
「眠そうだな」
ええ、君達のこと朝まで考えていましたからね。欠伸も思い切り出ますよ。
「学祭って俺達何やるの?」話が変わり少し安堵。
「迷子や先生の呼び出しをする放送室班とステージ音響とかする体育館班で分かれてローテーションするんだ。」
「へぇ、そんなことまでやるんだ。クラスの出し物出れないのか……」
「放送部も大変なんだよ。それより、朗読マメに練習しとけよー、七生なら確実に全国行くんだからな。」
「へーへー分かりました」 気の抜けた返事が返って来た。そうか、大会控えてるんだ。七生にあまり言わない方がいいのかな。
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