《MUMEI》

いつからか惹かれはじめていた

目が追って
彼の名前が聞こえると
大袈裟なくらい反応する。

声がすると
切なくて苦しくて
ドキドキする。


彼の隣の席の子と
話をするって口実

彼の席に座る私。



話しかけられなくて

友達にも言えなくて


好きだってばれたくなくて

でも気づいて欲しくて



私の心の中は
常に矛盾していて


通りすぎれば
目が釘付けになって

そんな私の視線に
全く気づいてくれなくて

気づいてほしくて


いつも見てたのに
目が合うなんて事には
ならなかった




ならなかったのに…

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