《MUMEI》

何もしないまま
今に至って…



クラスは離ればなれ。


これを機会に
もう諦めようと思ってた



思ってたけど
諦められなくて



どーせ、
何も出来ないんだから
好きでいるだけでいいや


そう開き直って
好きじゃなくなるまで
待つことにした



自分はすごく運がいいと思う
何かと彼と縁があるのだ

クラスが離れたっていうのに

クラスが関係ない
行事や授業の時、
必ずと言っていいほど
一緒だった



そんなこともあって
ますます想いが募って





もう忘れるなんて無理だ

諦めるなんて無理


好き。

すっごく好き。



二年の時は
気づいてもくれなかった
私の視線。



クラスが変わってからは
目が合うようになった


そんな小さな小さな
進歩さえ


私にとっては
すごく大きな違い



少しは私の事
見てくれるかもしれない



そんな期待と共に


“好き”

って


“ずっと見てた”

って


目で訴えてみたり



今はこんな忙しい時期だし…

きっと卒業まで
伝えられないだろう



それでも
好きだった事

何かに残しておきたい


そう思いました。



大切な

大切な


この気持ち



ずっと胸に閉まって


忘れないだろう…






―END―

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