《MUMEI》

その頃――

「おい雅也?聞いてる?今日いつもと違うよ…」

その頃雅也は塾にいた。

「え・・!?あ・・・まぁいつもと同じだよ」

(満月の夜に何が起きるのか?まさか・・・)
「あ!俺、急用思い出した!もう帰るからじゃあ!」
「おい!?なんだよ急に・・・」
☆*:・°★:*:・°
まさか・・・まさか・・・
『ドンっっ!!』
「おやおやまた会ったね・・・あの時は嘘をついてたみたいだけど・・・」

「香山はどこに連れて行っただ!?お前がやって知ってるだよ!!それにお前の正体は何だよ!」

「ふーんすごい度胸してるね・・・そんなに知りたいだったら教えてあげるさ・・・」

「テメェ・・・・」(野田・・・聞こえる?私よ星羅。落ち着いて聞いて今そこにいる男の正体は狼なの。そいつに何か聞かれても絶対に答えないで!今、私はそっちに向かってるから大丈夫だから・・・待って!!)

「・・・」

「おや?何も言う事はないのか?・・・・おい!まさか!」

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