《MUMEI》

『…っん、ハァーー
ハァッーハァッーー』

射精後の幸福感と疲
労感が俺を包む。

躯は、時折ヒクヒク
と痙攣を繰り返し快
感の深さを物語る。


『わあっ、一杯出た
ねぇ〜センセ、もし
かして溜まってたの
?』

『それに…凄く濃い
ですよ、ほらっ…』

相模原父が、腹や胸
に飛び散った精液を
絡めた指先を眼前に
晒した。

トロリとしたソレは
テラテラとした淫猥
な艶を帯びている。

ぼんやりと眺めてい
ると、その指先は俺
に見せ付ける様に、
ゆっくりとした動き
で、相模原父の口元
へと運ばれる。

『…チュルン、チュッパッ…
んっ、…ゴクン。』

嗜好品でも食す様な
仕草で、唇や舌を絡
めて舐めて、そして
喉を鳴らして飲み込
んだ。

『なっ!?飲ん…』

ビックリして固まる
俺にウットリと微笑
む相模原父。


『クスクス、とっても美
味しいですよ、麻木
先生?!濃厚で、香
ばしくて、少し苦い
…。』

『あ〜親父、ズルイ
俺も、俺もセンセ〜
の味わいたい!』

そう叫んだ剛史の指
が、俺の出したモノ
を同じ動作で口元へ
と運び飲み込んだ。

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