《MUMEI》 2×××年、12月。 平和な私立女子校で、その事件は起きた。 「ふぁあ〜、おはよ〜。って、もう授業終わった感じぃ?」 徳島雪絵は、ほっぺに寝跡を付けて起き上がった。 「雪絵、もうすぐ2時間目始まるしね」 そんな雪絵を、三井真都は苦笑しながら見据える。 「みーつーいー、ねーむーいー」 「ほれ、とっとと起きんかいっこのねぼすけ!!」 バシンッ!! 「あひー!!」 雪絵は、真都の手形がついたであろう背中をさすった。 「三井ぃ、もう目ぇ覚めすぎたっす(涙)」 「よろしい。次はデコピンだから、寝るなよ!!」 雪絵は真都にカリカリ梅を渡しながら(取られながら)しぶしぶ授業の準備をした。 前へ |次へ |
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