《MUMEI》 人狩り 二日目ガーンガーンガーン 大きな金属音で光は目をさました。昨日はあの後、しっかり逃げ切ったのだ。 「はあ〜。今日もあの恐怖を受けるのか。」 二日目にしてもう生きた心地がしなかった。 「おい光。」 「大吾さん・・・。」 「まだ生きてるみたいだな?」 光は俯く。自分が生きるために莉緒を犠牲にしてしまった。 「どうした?」 「いや・・・。」 「そうか。ほら、朝飯。」 そう言って大吾はおにぎりを二つ、手渡した。 「俺さ、親友とここに連れて来られたんだ。」 大吾が言いにくそうに話し出した。 「俺は戸惑い、その日の人狩りで、狩人に囲まれちまった。でも・・・俺はそいつらを撃てなかった。」 「俺みたい・・・。」 「ああ。・・・その時、親友が俺を逃がすために身代わりになってくれた。そのおかげで俺は今、ここにいる。」 「その親友は・・・。」 大吾は俯き、首を横に振った。 「いいか?大切な人や仲間を失いたくなければ戦え!!」 「・・・ああ!!」 光はやっと腹を決めた。 そして、PM6:00 二日目が始まった。 前へ |次へ |
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