《MUMEI》
予想外の訪問
ピーンポーン―。

「はーい!!」

今宵が昼ご飯を食べ終えて片付け終わった時、インターホンが鳴った。

誰かな?

郵便やさん?

「ちょっと待ってくださいねー!!」

今宵は扉の向こうにいる人物に向かって声をかける。

そしてサンダルをつっかけると、ドアを開けた。

「な、何で!!?」

今宵は目の前に立っている人物に目を見張る。

何でここにいるの!?

「やっほ〜!!今宵ちゃん♪」

「遊びにきたわよ」

「ごめん、急に」

今宵の目の前には、ニコニコと笑みを浮かべている紘、俯いている秋葉、申し訳なさそうに軽く手を上げている歩雪が立っていた。

「ど、どうしたの!?皆して・・・・・・」

何ていうかここに立ってる全員顔合わせずらいんですけど・・・・・・?

「今宵ちゃんと話そーと思って♪ね、歩雪、秋葉ちゃん?」

「え、ええ」

「ん」

紘の言葉に言葉を返す秋葉と歩雪。

「じゃ、じゃあとりあえず入って?」

今宵はドアを大きく開けると、歩雪達を家の中へ入るよう促した。

どうしていいか分かんないけど・・・・・・。

わざわざ来てくれたんだからしょうがないよね。

「おっじゃまっしまーす!!」

「お邪魔するわ」

「お邪魔します」

紘、秋葉、歩雪がそれぞれ声をかけて家に入る。

「じゃあ私の部屋でいいよね?」

今宵は先頭で階段を上りながら3人に尋ねる。

ホントに何でこんなことに・・・・・・?

「どーぞっ」

今宵は部屋のドアを開け、3人を通した。

「うっわー!!今宵ちゃんのお部屋入っちゃった♪」

「キモイわよ。コト」

紘に突っ込みながら秋は、歩雪も部屋に入る。

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