《MUMEI》 体育館。 「お前らもその人数で毎日毎日よくやんな…」 「ちゃんと使用権はあんだろ。」 「そうすよ!! それに今日は新入部員もいるんすよ!!」 「はぁ…わかったわかった。」 着替えを済ませ、 体育館へと移動したユキヒロたち。 部として認められている以上、 体育館の使用権もあったが、 少人数の彼らが体育館を使うことを快く思わない者も多かった。 「…ったく。」 「…お前らも結構苦労してんだな。」 「他人事みたいに言わないでくださいよ!!」 「あ、わりわり。」 この日はハーフコートの使用。 荷物を端に置き、 準備を始める。 「おい椎名。」 「はい?」 椎名を呼ぶ峰田。 「これどうやって巻くんだ?」 「あぁこれは人それぞれなんすけど自分はですね…」 「ふむふむ…」 峰田は椎名からテーピングの巻き方を教わっていた。 「これで4人か…」 呟くユキヒロ。 手にはやはりテーピング。 「5人。ですよ先輩。」 突っ掛かる佑香。 「…そうだな。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |