《MUMEI》 「でも良かったですね。」 テーピングを巻くユキヒロに佑香が話しかける。 「あぁ。だな。」 ユキヒロの視線はテーピングを巻く自分の指だったが、 佑香の言葉に反応し表情は笑っていた。 「ハンドは7人ですもんね。 あと3人かぁ… 誰か入部してくれる人いないですかね?」 「…さ〜な。 でもこのままじゃ試合できね〜し、 集めなきゃなんね〜よ。」 「はぁ…」 ため息を付く佑香。 新入部員に喜んでいたユキヒロも現実を見るとやはり落胆した。 「峰田はガタイ的に上やらせることになるだろうけど、 どうもポジションが寄るな… ポストサイドとキーパーがいねぇ。」 「あの…」 ユキヒロの1人言に反応する千秋。 「ん?」 「ちなみに俺のポジションって…」 「あぁ、 千秋はまだ仮定の段階だけど左サイドかポストだな。」 「千秋くん2つもやるの?」 「で…できるかなぁ…」 「お前ら…少しは勉強しろ。」 前へ |次へ |
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