《MUMEI》 「入りませんか?ハンド部。」 後ろにいた千秋が口を開く。 「ヤダね。」 即答だった。 「何で?お前今フリーじゃん。」 尋ねる峰田。 「遊びの部活をやる気はない。」 感情のない、 冷たい言い方だった。 「遊びじゃないッ!!」 反論したのは椎名。 「あ〜...うぜぇうぜぇ。 別に俺である必要はね〜じゃん。 つか峰田さ?」 「ん?」 「お前日高と同じクラスなんだからまず日高誘えよ。」 「あ〜。」 「ま、日高も同じ答えだろ〜けど。」 「ぬ゙…」 「話終わったんだろ? ほら。 帰れ帰れ。さっさと帰れ。」 ……………………………… 「何だあいつ!!」 廊下でぶちギレの椎名。 「全然脈無しじゃね〜か。」 峰田に突っ込むユキヒロ。 「わりわり。 まさかあんな態度取られるとは思わなかったわ。」 「あの人… 何であんな感じなんですかね?」 「あぁ。 そりゃまぁ陸上部辞めたからだろ。」 「そもそもさ? 何であいつは陸上部辞めたわけ?」 「ん〜っとな…」 説明しようとする峰田。 「どうだっていいすよあんな奴!!」 椎名はまだ怒っていた。 「自分マジ超イライラしたんでコーヒー牛乳買って来ますッ!!」 「…意味がわからん。」 「ほっとけ。 つか峰田。続き続き。」 「ん、あぁ…」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |