《MUMEI》

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俺が…言わなきゃ


友情、失っちまうから







「俺は…」

「たった一回」




俺の言葉を遮った隆之の瞳は



今までに見たことが無いくらい、哀しげで




「保健室に連れてってもらったから…?」

「………」

俺、すぐには言葉が出てこなくて…





「アイツとダチになってから、佑二。お前は…俺を見てくれなくなった」


「違う」





俺の方こそ










信じてくれなくて良いよ、


隆之











「俺…」






でもさ、俺がホントの事言えるのは










「アイツを、守らないといけない」






隆之、お前だけだぞ?










「答えに…なってないッ!」




隆之は、出てった
























明けましておめでとう、隆之















じゃあな

















友達…












減っちまったな…?

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