《MUMEI》 最恐の能力者3-1 *訂正*暁 惟は大空市(たいくうし)第七位の実力者だ。そして、第四位が荒荻 波音。 もちろん、この二人の上に第二位と第一位がいる。 大空市最強のランクSの少年はその強さから、ゼウス(全能神)と呼ばれていた。 ゼウス(全能神)は自分よりも二、三まわり体が大きな男達に囲まれていた。 しかし、ゼウス(全能神)は両手をポケットに突っ込み、平然としていた。 「だから、金だせっつってんだよ。」 「はぁ。」 ゼウス(全能神)は溜息をつく。 「てめーらみてーなクズが人間っぽく生きてんじゃねーよ。」 「あん?」 「なんだてめー。」 「殺されたいのか?」 「バカらしい。」 ゼウス(全能神)はその場を立ち去ろうとする。 「てめー!!」 男達のうちの一人が鉄の棒でゼウス(全能神)を殴った。その瞬間、鉄の棒が折れた。そして、男が手を押さえてうずくまる。 「ぐっ、がっ。」 「あんま手間かけさせんなよ。」 「や、やっちまえ!!」 「地にへばりつけ。」 本当にめんどくさそうに言った。男達は何か波のような物を感じた。直後、男達は地面にへばりついた。 「な!?」 「何だこれは!!」 バン 銃声。へばりついた男達のうちの一人が撃ったのだ。 その弾丸はゼウス(全能神)に当たった。と同時に、跳ね返り、男に当たった。 血が垂れる。 「た、多重能力者だと。」 普通、能力は一人、一つしか使えない。が、ゼウス(全能神)は二つの能力を使っている。まるで暁 惟が神の手と雷を操る能力を使えるように。 「うるせーんだよ。その銃で自分の脳天ぶち抜いてろ。」 その言葉と共に男が銃を持つ。 「い、嫌だ・・・。」 しかし、その言葉にもゼウス(全能神)は耳を貸さずにその場を立ち去った。 バン バン バン そこで、いくつもの銃声が鳴り、たくさんの血が飛び散った。 前へ |次へ |
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