《MUMEI》 ……………………………… 放課後。 ……………………………… ガラッ… 部室に入る椎名と千秋。 「先輩たちまだか…」 荷物を置く2人。 「2・3年は今日は7限目までの日じゃん。」 「あぁ…だったな。」 着替え始める椎名。 「ん…もう着替えんの?」 「時間もったいね〜じゃん。」 「う…うん…?」 (何かいつもと雰囲気違うな…) 言葉で語ることはなく、 椎名からはいつも以上のやる気が感じられた。 キュッ… 「…っし。」 靴ひもを結ぶ椎名。 「ちょ…待って俺も行く!!」 急いで着替え椎名を追う千秋。 部室を出て外へ。 「ランニング?」 「ん。」 千秋の問いに、 何となくの返事で返す椎名。 (ホントどしたよ?) 椎名の様子に気付きながらも、 その真意は聞き出しにくかった。 「んッ…!!んッ…!!」 椎名はストレッチを始める。 (情けね〜よな… 口ばっかで行動移せてね〜俺。 そりゃ翔太さんも頭にくるわ…) 「さて…走るか。」 「うん。」 (先輩たちは関係ない。 俺は絶対上手くなってやる…) 椎名の小さな決意だった。 「あ…」 「?」 走り出そうとしたその時、 千秋が声を挙げる。 「ん?」 千秋の視線の先を追う椎名。 その先には、 「…あ〜。お前らさっきの。」 帰宅前の関谷が居た。 前へ |次へ |
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