《MUMEI》
いざ大学へ
『なぁ、隆。客観的
に見る為なら、別に
女装しなくても…』

ふと気付いた事を聞
く。


『甘いよ、総ちゃん
普通の変装だったら
世良くんにバレる危
険性があるからね』


た、隆〜だからって
女装はナイだろ?お
前…。


『そうだぞ、東〜隆
の言う通り。世良の
総一郎レーダーは性
能が良さそうだから
な。俺が、わざわざ
姉ちゃんの服借りて
来てやったんだから
有り難く着とけよ』


おのれ、神品〜別に
頼んでねぇし、なん
だよ、レーダーって
?俺はドラゴンボー
ルかぁ?てかお前の
姉ちゃん、何気にガ
タイ良くねぇか?


いたって真面目な表
情の隆と、如何にも
面白がっている表情
の神品を交互に眺め
深くうな垂れる俺。


…に、隆から更なる
非情な任務?が言い
渡される。


『さあ、じゃあ大学
へ行こうか、総ちゃ
ん!』


『………へ?』

…まさか?ですよね
?この不審者丸出し
の格好で?いやいや
ナイですよね?


隆の計画は、韓国人
留学生、ソ・イギョ
ン(女装した俺)と
して、世良の居る学
部で今日一日一緒に
講義を受けると言う
ものだった。


『心配しなくても大
丈夫だよ、神品も同
じ学部だからね。』


はなまる、な笑みを
浮かべる隆に、ソレ
が一番不安なんだと
は、とても言えない
総一郎でした。

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