《MUMEI》 関谷にとって、 ここは壁の越え時だった。 道を切り開くことができるかどうかの分かれ目。 その壁を越えることに力を貸したのは、 他の誰でもない 電 光 関 石 谷 火 友 樹 過去に描いた理想だった。 (電…光…石火…) 壁に貼られた和紙。 そこに書かれていたのは、 中学時代に思い描いた理想の自分の姿。 (違うッ…!!) 忘れかけていた理想は、 すぐ目の前にあった。 (こんなの違う…) 気付きは時として、 自分自身の大きな成長の糧となる。 (まだ終わってねぇ…) 電光石火。 目にも止まらぬスピードで、 他人からの注目を浴びる姿が、 脳裏をよぎった。 (俺は…) そしてその姿に諦めがつかない自分がいることを実感した。 (投げ出さねぇ…) そこに辿り着くまでの道のりは険しく、 その先に見える理想までの道のりが険しいことも容易に予想が付いた。 (戦うんだッ…!!) 光は、 彼にもう一度道を照らしだす。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |