《MUMEI》
新たな気持ち
俺の頭の中では
さっきの女の子の泣き顔が何度も繰り返し
出てきていた。
考えてることも
やっぱりさっきの子のことばかりだった。
[彼女は誰なんだろう?
なんで1人で泣いていたんだろうか?
こんな時間にどうしたんだろうか?
教室にいたら
彼女は帰ってくるだろうか?
・・・・・・・また
会えたらいいな・・・・・・]
俺はこんなに
誰かに会いたいと思ったのは
初めてだった。
自分の中に、こんな気持ちがあることさえ
知らなかった。
少し時間が経ち
辺りを見渡してみると
荷物がまだ置いてある机が、目にとまった。
[あれ・・・・・??
江上はまだ帰ってないのか?
もう結構遅いのに。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
そういえば
さっきの子が座ってた席って!?]
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫