《MUMEI》
最恐の能力者3-3
惟は目を覚ました。
「ここは・・・。」
「病院だよ。」
「葵・・・李?どう・・・して?」
「どうしてはこっちの台詞(セリフ)だよ。惟、もう少しで死んじゃうとこだったんだよ。」
「ごめん。」
「何でこんな、無茶したの?」
「ごめん。」
「・・・はぁ。まあ、無事だったから、いいか。」
「私、負けたんじゃ・・・。」
「うん。全部見てた。」
「そう・・・だったんだ。」
「全く。まさかあんな奴に勝負を挑むなんて・・・。」
「あんな奴って?あいつを知ってるの?」
葵李はゆっくりと頷いた。
「大空市最強のランクS、ゼウス(全能神)よ。」
「なっ!?私、そんな奴に勝負を挑んだの!?」
「知らなかったの?」
「うん。」
「・・・。ほんとにあんたは・・・。」
葵李は呆れ顔で首を振った。
「それで?私の傷は?」
「大丈夫。明日には退院できるよ。」
「そっか。」
「惟。もう、こんな無茶しないで。」
「葵李・・・。ごめん、無理。」
「えっ?」
「私は、リベンジしないといけない。」
「惟・・・。言っても、無駄、か・・・。」
「うん。」
「惟は昔から、こうだもんね。」
「ごめん。」
「そんなに謝らないで。」
「うん。」
ー次の日ー
惟は退院し、ゼウス(全能神)との決戦のために訓練を始めた。

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