《MUMEI》

「ふ……、あう……」

二郎は一瞬、自分の身に起きた出来事を把握出来ずに天井を見上げていたが、腹部に塗れた透明液に羞恥心が込み上げてるとぐずぐずと涙で頬を濡らした。


「ごめんごめん、敏感になってたもんね。」

口では宥めすかしているが、オーガニズムを感じると女性が生殖器から体液を分泌する生理的現象を男性で目の当たりにしたのは初めてであった。
(気持ち良かったという解釈でいいのかな?)
疑問を残しながら湿り気に手を伸ばす。
いつものどろっとした絖りは無くて、水気を含んで無臭に近かった。
少し、おもらしをした子供に似た光景(多少、アンモニア臭があった)で教師としては複雑な一方背徳的な新しい感覚だ。


「――――っ、」

触れた範囲から二郎の熱が冷めていないと気付いた。


「俺も辛くなってきた……」

ゆっくりと焦らしながら始めてたが、滅多に見られない痴態を露にされて限界が訪れようとしている。


「も、いい……?好きにして……?」

背中が湾曲して腰が、浮いてしまっている。
やけくそなのか、欲望に素直なせいか、疑問形でおねだり上手だ。

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