貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
満月と非日常
それは満月の日に起きた。

いつもと違う満月だ。そぅ…黄色や白、オレンジなら過去に見た記憶があるが、今日の月は身が凍ってしまうほどの紅だったのだ。

満月の日は何かしら悪いことが起こる。

だから月が満ち始めた時からずっと失敗が起こらぬように警戒してたのに、人間の努力なんてものは、自然の力には敵わないものだということを実感した。

もう随分前の事に感じる。

夕方。
五時半ぐらぃだろうか
真夏と言えるほどの暑さをもつ七月は、この時間でもまだ空気に熱を含んでいる

僕は琴駒中学校の門を出て家への帰路をひたすら歩いていた。

この周辺は学校を境に景色が一変する。南側には都会ほどではないが、それなりに街の賑かさが溢れている。

逆に北側はというと木々に囲まれた小さな丘が少し続いた後に大きな山が構えている自然地帯だ。

家はその自然地帯にあるため、今日みたいな日は野生動物がでるのではないかと思って細心の注意を払った。

『あ……』

学校と家の丁度中間ほど。

思わず口の外に出てしまった言葉は僕の脳にあることを思い出させた。


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