《MUMEI》
サイキックバトルクラシック4-1
5月5日、一般的に子供の日、大空市(たいくうし)では年に一度の学校対抗の超能力を使った格闘の大会、サイキックバトルクラシック、通称SBCがあった。

「えー、明日のSBCの選手を発表する。」
惟の学校、光ヶ丘中学の校長先生の大橋先生が学年集会で言う。
「先鋒、笹奈(ささな)葵李(あおり)、2年3組。」
「はい!」
「次鋒、水鳥(みずとり)哀(あい)、3年1組。」
「はい!」
「中堅、烈火(れっか)炎(ほのお)、3年2組。」
「はい!」
「副将、大木(おおき)森矢(しんや)、1年2組。」
「はい!」
「大将、暁(あかつき)惟(ゆい)、2年3組。」
「はい!」
「以上の五名にはこの学校の名誉にかけて頑張ってもらいたい。」
「惟、頑張ろうね。」
「葵李・・・、うん。」
「まだ、ゼウス(全能神)との対戦の事考えてるの?」
「うん。あの時に背中からはえた翼は何だったんだろうって。」
「そう・・・?」
「あの時の翼は出そうとしても出ないんだ。」
「へえー。でもさ、惟の神の手(ゴッド・ハンド)って確か、超能力じゃないんだよね?」
「うん。」
「不思議だな・・・。」
「何が?」
「別に。」
「そう?」
「うん。」
「まあ、いっか。それより明日頑張ろ。」
「うん。」

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