《MUMEI》

双方の穴を塞がれて
時に交互に、時に同
時に抜き差しを繰り
返す二本の灼熱の肉
棒。

串刺しにされた麻木
の躯は二人の間で最
奥を突かれる度に快
感に背中を跳ね震わ
せる。

強すぎる快楽を与え
られ続けた躯は、麻
木の心まで蕩けさせ
ていた。

そうして、麻木は堕
ちていく、深く底の
見えない地獄の沼へ

見目麗しき二匹の悪
魔に魅入られて…


『あ゛ーう゛ーぅぅ
ぁ、ぃーぃ゛ぐーぅ
ーぁぁぁ…』

出口を戒められて、
体内に逆流し渦巻く
白濁の液体が苦しく
て…もう、イク事し
か頭に浮かばない。

最早、言葉にならな
いくぐもった声を発
して乱れ喘ぐ麻木。


だから、麻木は気付
いていなかった。


麻木の頭上、背中の
上で、相模原父と剛
史が、互いの唇を深
く貪り求め合ってい
る事に…。


『ン…ハッッ…剛史』

『ン…親…父、ハン
ッッ』


腰を麻木に深く突き
入れながら、互いを
呼び合う二人。

やがて、二人は絶頂
を迎え麻木の中に精
を放つ。


射精後に、麻木を見
れば、おそらく空イ
キしたのだろう、肉
棒は勃起したままで
躯は痙攣を繰り返し
虚ろな瞳は空中をさ
迷い、半分、意識を
飛ばしている状態だ
った。

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