《MUMEI》

ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



赤高ベンチ。



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



「グッジョブだ村木ッ!!!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!



「絶対物にしろッ!!!」



ドドドドドワーワーッ!!!!!!!!!














………………………………



早くも会場は爆発。


クロたちベンチからの声など聞こえるわけもなかった。


しかし、


言葉など必要なく、


選手たちは必死に点を取りにかかる。



………………………………















「こっちッ!!」



ヒュッ!!



赤高。


ランパスからの展開。


赤高得意の展開は、


強豪秀皇相手にも通用するレベル。



「大地3番ッ!!」



叫ぶ上野。



(わかってっけどそれじゃ…)



ヒュッ!!



(他が止まんね〜だろッ!!)



「椎名ッ!!」



「はいッ!!」



赤高のランパスに対し戻ることができていたのは、


ポスト市原と両サイドの要兄弟。



1年の久保が遅れた為に5人でのランパスを余儀なくされるが、


3人相手には十分な人数であった。



「ユキッ!!」



ユキヒロにボールが回る。



(この距離でこいつのシュートは…)



バスッ…!!!



「ナイッシューッ!!!!!」



(きびぃって!!)



前半4分11秒。2対0。

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