《MUMEI》

「決めろッ!!」



叫ぶユキヒロ。


シュートモーションは不恰好であったが、


スペースが広い分チャラだ。



ヒュッ!!



シュートが打たれる。















バシッ!!
















(バっ…カ!!)



「ルーズボールッ!!」



シュートは上野に止められ、


足で弾かれたボールがコートに戻る。



「もっ…かいッ!!」



ボールを取ったのはユキヒロ。


立て直せていないディフェンスの間に、



キュッ!!



容赦なく切り込む。



バスッ…!!



「ナイッシューッ!!!!!」



(今のは厳しい…)



3対1。



この時、


試合は開始から7分を過ぎた所。















………………………………














赤高ベンチ。



ポリポリ…



「…思ったよりロースコアゲームだな。」



頭をかきながら呟くクロ。



「そういやクロさん7分で試合決まるって言ってたけど?」



そういうことはちゃっかり覚えている沖。



「…若干の誤差があるね。


もうちょい見ないとわからん。


ま…だいたいあと3分くらいかな。」



「ふ〜ん…」
















………………………………



村木・上野。


ここまで両校のキーパーの出来は良く、


予想された以上のロースコアゲームが展開される。


ボールの主導権は秀皇に移り、


セットプレーが始まる。



………………………………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫