《MUMEI》
世界戦争10ー6
空を飛ぶSPC製の高速ジェット機の中11人の人が集まり作戦内容をおさらいし、あとは実行というところでジェット機は墜落してしまった…
クレムリンの偵察機に攻撃されたからだ

雪山の中、ジェット機の生命保護装置が働きなんとか11人は一命を取り留め目的地ロシア聖教サーラトゥル大聖堂へと徒歩で歩いていた。
「金慈さんの能力は便利ですね。おかげさまで寒くないです」
「あ〜でもこの力はなんなんだろうなぁ〜物体温度変化能力ではないと思うんだよ」
金慈は独り言のように言った。
金慈が居る周辺の空間は天雷風山市夏の平均気温25℃になって吹雪が吹いているのだが『金慈空間』にはいる瞬間消えて無くなってしまう
「そういえばローラルって偉かったんだな。服装が前会った時よりもなんつーか…」
「あ〜…あの時はですね……。(私の階級は外に出ることを禁じられててあまり外に出れませんからそれでたまには街に出てみたいなぁと思って下級のシスターになりすまして行こうとしたら私がいないことがバレて、とりあえず一度隠れようとネクトリアの小型ジェット機に乗ったら…)」
「そのジェット機が天雷風山市に出発しちまったってワケなんだよ」
10人の魔術師のなかの一人、オレイグ・ストレが言った。
因みに言うと計11人の中で男は金慈とオレイグしかいない
「なっなんで私の心の声がっ?!」
「普通に聞こえてたぞ、なぁみんな」
みんなはコクリと頷いた。
「にっしてもドジだよなぁ〜」
「あーそれでティラルにやられそうになってたのか…」
「私はドジなんかじゃありません!ほらっ大聖堂までは遠いんです。無駄なことを話してる暇があったらもっと早く歩いてください」
「さっさすがにこれだけの数じゃ私の神の手(ゴッドハンド)も…。皆さんは大丈夫ですか?」
天空市超能力者 暁 惟は言った。
「うーん、俺自身は余裕だけど負傷者の殆どは限界が近いみたいだね。いくら原子から負傷した部分を修復して出血した分の血を作り出したとしても一人一人のDNAが違うからさすがに計算しなきゃなんない。
俺一人じゃ追いつかないよ」
天雷風山市実力3位 先早 角威は言う。
彼ら、各独立都市から集められた能力者は西日を奪回するため、西日の独立都市の一つ光明に送り込まれていた。
先に送り込まれた超能力部隊やHiDSの部隊はやられて奇跡的に死亡者はいないが重傷者でいっぱいだ。
つい10部隊ぐらい前に日本語化の巨大空中要塞『天空』が墜落して現在彼らは一旦そこに逃げようとしていた。
「(葵李{あおり}…)」
「おいっ暁、走れ。お前は先に行け」
「えっどうして…?!」
先早は言った。
「近くに日本人じゃない強力な超能力者がいるみたいだから俺はそいつを倒してから行く」
「なんでわかるんですか?」
「面白いもんもってんだよ」
先早は手に持った小型の浮かび上がる半透明パネル端末機を暁に見せた。
「この端末機は自分のいる周辺の能力者を感知してどこの能力者か、何の能力かの身元を分析する最近天雷風山市のSPに試験配布されたやつだよ」
確かにパネルを出力させるための小さな長方形のところについてるボタンがSPのシンボルマークになっている
「えっ先早さんはSPなんですか?」
「まさかぁ〜、あんなかったりぃのやってらんないよそれに俺はどっちかというと不良さ。じゃあ、あとは頼む『天空』が墜落したのはソウルへ行く途中だよな」
「そうですけど、気をつけて…」
「はっ、心配しなくてもいい。俺は天雷風山市実力3位だぞ」
先早は走り出した。

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