《MUMEI》
自主研修3-1
6月15日
惟達は、他の超能力都市を訪問して学ぶことになっていた。
行き先はこの時代の日本の首都、天雷風山(てんらいかぜやま)市だ。
28世紀、日本には独立都市と呼ばれる特殊な大都市が幾つもあった。
その独立都市で一番初めに出来たのが今の宮城県にある天雷風山市だ。そして東日本全ての独立都市はサイエンスプロダクトコーポレーション『S・P・C』と言うこの時代で一番経済力を持っていた会社が他社の支援も得ずに作っていた。
大空市もその中の一つだ。だが大空市は『S・P・C』ではなく、西日本の独立都市を作っている、ライフウェポンカンパニー『L・W・C』の管轄にはいる。
「惟。」
「葵李。何?」
「今日は何の日でしょう?」
「自主研修でしょ?」
「それともう一つ、今日から大空市の名前が『天空市』(てんくうし)に改名されるんだよ。」
「ああ、そういえば、ニュースで。」
「そっ。」
「さて、そろそろ行こう。」
葵李も天雷風山市を選んでいた。
二人は天雷風山市へ向かった。

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