《MUMEI》

「――――シナリオ?」


「あぁ、そうだ。どのことにおいてもシナリオは重要なパーツだ!恋愛でも笑い話でも怪談でも殺人をするときでさえも関係してくる」

「殺人もですか!?」

「当たり前だろう?頭の中で綿密にそいつを殺るというストーリーを構成し演出し、綺麗に幕を閉じる。そして、そのシナリオの完成度が高ければ高いほど証拠は残っていない」

「…………………」






心底愉しそうに語る。が、唯一には理解し難かった。










「変わってますね」

「変わっている…?俺は平常だ」

「いや、十分異常ですよ」


「いいかよく聞け下柳唯一。俺は異常じゃあない。俺は俺という存在をさらけ出しているだけだ。逆に言うとお前や他の人間はそういった部分をただ隠しているだけ」







下校のチャイムが校内に鳴り響く――――











「実は気付いていないたけで……………」

「!!」







一瞬にして自分の目の前に立つ








「俺より異常な人間がお前の近くにいるかもしれない」








鈍く開いた目から射ぬくような視線と混じりあい、その圧迫感からか冷や汗がつたう………




ダッとその場から逃げ去り階段をかけ降りる。











太陽が沈みかけ空がオレンジ色になる。


嫌に伸びた影が落の足元に広がる











「この世は混沌と矛盾。下柳唯一……面白い材料だ」





暇をもてあますのにはいい……。

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