《MUMEI》 天雷風山市2-1「それじゃあ、いつもどうりに分かれて。暁さんと笹奈さんは暁さんが紅組、笹奈さんは白組に入って。」 「はーい。」 「それじゃあ、まずは、紅組、暁さん。白組は大塚くんで行こうか。バトルスタート!!」 「天空市なんかの能力者に負けるかよ。」 大塚は余裕の笑みで言った。 突如、大塚の体が巨大化した。 「メ、メタモルフォーゼ(肉体変換)!?」 「おらー!!」 力の重量が五トンにもなったパンチが繰り出される。が、惟はそれを右手の人差し指一本で止めた。 「なっ。」 大塚の体が元に戻って行く。 「いっけー!!」 惟は人差し指から電撃を流した。 バチバチ 「ぐあー。」 「暁さんの勝ち!!」 ワーワーワー ・・・ ー天雷風山学園・学生寮内ー 「それにしても、惟は五戦五勝か。すごいな。」 「葵李も五戦四勝でしょ?」 「結構、一勝の差って大きくない?」 「そうかな?」 「うん。はあ〜明日は高等部との合同サイキックバトル大会だってよ。」 「ってことは、あの原丘さんもいるんじゃない?」 「ああ、そういえば。」 「まあ、何にしても、明日のお楽しみってことで。」 「うん。もう11時だし、寝よ。おやすみ。」 「おやすみ〜。」 「連絡は取れたのか?」龍寡(りゅうか)帝弩(ていと)は言った。 「まだダメだ。」と原丘 金慈。 「まずいな。」 「このままじゃあ・・・な。」 二人は空を見上げた。 前へ |次へ |
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