《MUMEI》 ―ヤバイ! 目の前にいた気配が、善彦に意識を集中したのを感じて、咄嗟に両手で顔付近をガードする。 瞬間、善彦は首周りを急激に何かに締め付けられた。 「ぐっ…」 見えない相手からの攻撃に、反射的に顔を防いだのが幸いし、腕によって喉を締め付ける事だけは回避した。 ただ、首と腕をまとめて締め上げられている状態になり、全く身動きが取れなくなってしまった。 心なしか、足下が浮き上がりそうな感もあり、地面を踏みしめる事もできない。 「…?よ、善彦?何やってんだ?」 「!…た…なか…」 前へ |次へ |
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